ハワイは、当然ですが、各島とも周りを海に囲まれた孤島です。
1000年近い長きにわたり、ハワイでは泉や小川から離れて暮らす場合、新鮮な水を手に入れることが
出来ず、海水混じりの不衛生な水を飲まねばなりませんでした。
残念なことに、当時のハワイアン達は、自分たちが純度の高い巨大な水源の上に暮らしていることに
気づいていませんでした。
20世紀に入り、地質学や水路測定学が進歩し、ハワイの地下に巨大な天然貯水池が存在することが
明らかになりました。
ハワイの島々には、空の雨雲を捕まえる高い山々と溶岩ガスが噴出した後に残される大空洞が
地下深くに存在します。
それが、ハワイに住む人々に大きな恵みをもたらすことになります。
ハワイ周辺の海では絶えず水蒸気が発生しておりコレが暖かい湿った空気となって、貿易風に運ばれ
ハワイ上空へとやってきます。
そしてハワイ山脈にぶつかり上に押し上げられ、雨雲となって雨を降らせます。
高山地帯に降った雨は、小川となって山肌を流れ落ちるだけでなく、火山岩質のハワイの山々にある
無数の溶岩ガスの噴出孔(多孔性の溶岩)に開いた空気孔に吸収され濾過を繰り返しながら地底へと落ち、
地下に巨大な水源を形成しているのです。
この水源は断面が凸レンズの形をしていることから、通称「レンズ」と呼ばれています。
レンズが海面より低い位置に形成された場合、海水が流れ込む事がありますが、比重の高い海水は、
真水のしたに沈むため水源が汚染されることはありません。
山の中腹で、浸食によって塞がれてしまった溶岩孔に穴をあけると新鮮な泉が湧き出します。
これが、オアフ島・ワイキキやホノルルの過密な人口を支える上水道となり、観光客や住人の喉を
潤しているのです。
ハワイに行ったら、自然によって作られた水のありがたさを感じたいものです。


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