ハワイアンにとって、名前はとても神聖なものであり
人に名前を授けてよいのは、一般に親・クムフラ・カフナの三者とされています。
「Na Inoa」の記事でも触れましたが、ハワインアンの信条によれば、
名前は与えられたその時から霊的なパワーをもち、その人の健康状態から幸福・寿命にまで
影響するとされていました。
ハワイアンネームを与えるということは、重みと責任のある行為なのです。
ハワイアンのほとんど人がハワイアンネームをもってはいますが
出生証明書には記されていないことがほとんどなのだそうです。
現在では、単に呼称や愛称として使っている人も少なくないようですが、
これらにも歴史的理由があります。
そのひとつが、カメハメハ4世が治世していた1860年に名前に関する法律が制定されたから
といわれています。
その法律では、 「子供にはクリスチャンネームをつけること」という項目があったそうです。
意外と知られていないのですが、ハワイ語やフラが弾圧された時代に、ハワイアンネームを持つことさえ
禁じられていたのです。
ちなみにこの法律が廃止されたのは、1967年のこと。
「ハワイアンネーム」は、約100年もの長きに渡り、法によって禁じられていたのです。
このようにハワイアンネームというのはハワイアンにとってとても大切なものなのですが
フラが普及していく中で、ビジネスとして使われているという話も聞きます。
悲しいことですが、誰からも尊敬されなければならないクムフラの中には「ハワイアンネーム」を
お金で売っている方もいらっしゃるのだとか・・・。
尊敬すべきクムフラに意見をいうのはいかがなものかと思うのですが、
「お金さえ出せば」的な発想を持つこと自体とてもナンセンスなことだと思います。
日本にも、そうやって手に入れた名前をいかにも正規につけてもらったかのように
「ハワイアンネームを頂いた」と触れ込んでいる方がいらっしゃると聞きます。
時代の流れといってしまえばそれまでなのでしょうが、
ハワイアンがハワイアンであるための名前さえつけられなかった時代があったこと、
またその奥にある深い意味をキチンと理解しなければいけないと感じます。



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