ハワイは、そこでしか見られない珍しい動植物の宝庫です。
ハワイの原生林の中でもひときわ目を引く巨大なコアの木。
古代からハワイの人々に敬われてきたコアの木は、人間がハワイの島々にたどり着くはるか昔から
何百万年もの時を生き続けてきた、最も古く一番大きな固有の木です。
高さ40m、直径3mほどまでに育ち、その周辺には50種類もの固有の昆虫や鳥たちが
生息し続けてきました。
この貴重な木に人間はたくさんの恩恵を授かってきました。
鎌形をした葉は、古代には薬として用いられ、樹皮からはタパを染める染料が作られました。
そして、近代まで貴重な資材として用いられている巨大な幹
うねりを帯びた枝とは対照的に詰まった木目を持つその幹は、どっしりとまっすぐに伸びたものが多く
また、堅木であることからカヌーの船体に最適なものとして重用されてきました。
ほかにも、長く重いサーフボードは古代王族に愛され、近代では、家具をはじめ
家の柱や床、ウクレレなどに用いられハワイの人々の生活の中で尊ばれる存在であります。
古代ハワイのフラチャントの一節にも
E Ola E Koa
*コアの木のように健康に恵まれた繁栄の人生を送れますように
と唄われているように、古代ハワイにおいて
健康、富、平和と幸福のシンボルとされていました。
そんなコアの木も、無計画な伐木や、外来の野生動物により、コアに適した土地が減少し、
原生林のバランスが崩れたことでコアとともに生息していた昆虫や鳥たちともにその姿を見れる
場所が少なくなっていきました。
近年、森林保護が叫ばれ努力を続けているようですが、原生林から外来の野生動物が
取り除かれない限りコア森林の生態系回復は困難だといわれているそうです。
こうしたハワイの本来の姿がいつまでの絶えないで存在していてほしいと願うばかりです。



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